文吉窯「手おこし」の器です。「手おこし」とは、板状に延ばした粘土を手で形を整えていく作陶方法です。
使用する九谷花坂の磁器粘土に微細な原石を混入して雑味を出すことにより、味わい深い焼き物になります。

【染付（そめつけ）】
素焼きした素地の上に、藍色の染付呉須と呼ばれる絵具で描き、その上に釉薬をかけて焼成する絵付け技法（下絵）です。
上絵が有名な九谷焼ですが、実は古九谷の時代から染付け単彩の品（藍古九谷）も多く作られており、その技は現在まで継承されています。